1991年3月、私は北海道大学歯学部を卒業しました。その4月より鶴見大学歯学部小児歯科学教室に入局し、以後はこどもだけを治療することになりました。大人の方の治療は、学生時代の実習を含めても20名診たかどうか、経験もなければ知識もありません。そのおかげで私は数万人のこどもたちと関わることができました。大学病院では、地域の先生たちが難しくて診られないというこどもたちを中心に、診断と治療法をしっかりと学びました。その治療を地域で提供しようと思い、2000年2月川崎市高津区で橘こども歯科医院を始めました。その頃は私から教えたい伝えたいという気持ちで一生懸命でした。
 
今はというと、こどもたちやお母様たちから日々学ばせていただいております。こどもたちの口から身体から教えてもらえることは私の経験となり、他のこどもたちに次々と応用させてもらい、またフィードバックを受ける。毎日この繰り返しで、今では大学病院時代とは違うアプローチで向き合っています。
 
時代が変わればこどもたちも変わる。こどもたちの成長はいつでも素晴らしいものです。私のできることは、それを見守り、応援するだけなのです。
 
私を信じてお子様を連れてきてくださる保護者の方々に深く感謝いたします。
 
院長 鈴木祥与(さち代)